夜食症候群(夜のドカ食い)の治し方と治療法!症状は?夜中に食べてしまう原因と対策
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最近増えている夜にドカ食いしてしまう「夜食症候群」。これ予備軍も含めるとかなりの数がいると思います。
夜遅くにドカ食いをしてしまう「夜食症候群」。
その症状はとにかく夜にたくさん食べてしまう・・・とか、夕食後に再度食欲が襲ってきて食べてしまう・・・とか、眠っていたのに空腹を感じて目を覚まして起きて食べてしまうというような症状になります。
他にも飲み会などでお酒を飲んだあとに、締めのラーメンとか炭水化物を食べるのがやめられないというのも同じです。
あーそれよくある!と思った人も多いのではないでしょうか?
ここでは、夜になるとご飯をたくさん食べたくなってしまう夜食症候群についての原因や治し方について解説していきます。
目次・わかること
夜食症候群(夜のドカ食い)の原因と症状は?
そもそも夜食症候群にも基準というものがあって、
具体的には、
週に2日以上夜9時以降に1日の摂取カロリーの25%~50%程度をとってしまう人
が夜食症候群という摂食障害の一種の可能性が高いとされています。
仕事柄、夜遅くまでの業務が多い人や付き合いの飲み会が多い人におきやすくて夜食症候群の原因として考えられるのは、
・日中のストレスや不安による自律神経の乱れ(仕事や人間関係など)
・睡眠不足
・朝食を抜いて昼食と夕食だけ取っている
などが主な原因になっています。その中でも夜食症候群は日々のストレスが一番の大きな原因だと考えられています。
日中のストレスや不安が原因で夜食症候群に・・・
例えば職場での人間関係だったり仕事を多く抱えていたりというように、起きてから職場に行って家に帰って来るまでに長く緊張状態や不安を感じていると自律神経のバランスが乱れてきます。
自律神経は交感神経と副交感神経がありますが、緊張状態でいる事が長いと交感神経ばかりが優位に働いて、それが毎日毎日続いていると交感神経を緩める事ができなくなってきます。
この状態が夜食症候群にモロに繋がってきます。
脳は交感神経ばかり優位に働いているとそれを何とか戻そうとします。
そうすると甘いものを食べたり、炭水化物を食べたり、とにかくリラックスするのに食べる事で切り替えを図ろうとしてしまいます。
お腹一杯食べた後ってなんかホッとしますよね?
それが正にストレスが発散できてリラックスできた状態。つまり、このストレスによる自律神経の乱れが夜に食べ物を欲してしまう仕組みという事です。
睡眠不足も夜食症候群の原因の一つとして挙げられている
他にも睡眠不足は食べ物を欲してしまうということも分かっています。
これは研究でも実証されている事で、睡眠不足の人は夕食を食べた後におやつなどを食べてしまう人の割合がとても多いです。
夕食を食べてお腹一杯のはずなのに、「何か食べたいなー」と食べるものを探してしまうといったイメージです。
睡眠不足だと脳の前頭葉の機能が低下する事が分かっています。
脳の前頭葉は糖質があると前頭葉の働きが高まるので糖質を欲します。
睡眠不足だと機能が低下しているので、それを補おうと特に炭水化物(糖質)を欲してしまうという事です
つまり睡眠時間が足りていない人は、それだけで、甘いものや夜食が欲しくなってしまいます。
睡眠不足で食べ過ぎを起こすというのは上記のように医学的な根拠がしっかりとあるんです。
朝食を抜いて昼食と夕食だけ取っている人
朝食は抜いて、昼食と夕食はガッツリ食べているような人は、夜食症候群になりやすいです。
夕食をガッツリ食べて寝た後に朝食を抜くわけですから、空腹状態が長く続きます。夕食を19時に食べているとしたら約16時間くらいも空くわけです。
そして昼食を迎えるとお昼の時点ではもうお腹がペコペコです。
そこで無意識に食べようとしてしまうのは、すぐにエネルギーになるようなパスタやうどんやラーメンなどの炭水化物になりがちです。
脳と体にエネルギーがないわけですから自然とそうなります。
そして、昼食に炭水化物をガッツリ食べる事になると、血糖値が急上昇してそれがグググっと下がってきます。
残業などがあった場合はまた空腹時間が長くて、夕食のときには「やっとご飯食べれるぞぉ」という状態になります。
そうなると当然、昼食の時と同じように糖質が欲しくなりますしガッツリと食べてしまいます。
でも残念ながら糖質をたくさん食べてもすぐには満足しません。
脳というのは糖質をとればとるほど満腹感を感じさせなくするコルチゾールといったホルモンが沢山分泌されてしまいます。
ストレスを感じていても沢山出てしまうので、夕食をガッツリ食べたはずなのに「もっと食べたい」と感じてしまい、夜食にカロリーオーバーするぐらいドカ食いしてしまうというわけです。
また、ドーパミンの影響も関係性があります。
過食をするとドーパミンが出てホッとしたり幸せを感じたりしますが、過食を繰り返す事でドーパミンの反応が下がって「もっともっと~」と依存症に似たような症状になってきてしまいます。
これが日常的に夜にドカ食いをしたり、夕食を食べたのに夜中にカップラーメンとか焼きそばを食べたりしてしまう理由になります。
ここまで来ると日常的に症状がでているわけですから、かなり重度な夜食症候群になってしまっていると言えます。
夜食症候群の治し方と治療法!これでもう夜に食べ過ぎない!
自分でできる夜食症候群の治し方としては、
朝食を抜かずにしっかりとタンパク質を摂る
夜食症候群が習慣化してしまっている人は生態リズムや自律神経の乱れを引き起こしている事が多いです。
ですので朝はいつもしっかりと決まった時間に起きて、散歩をしたり日光を浴びるのが良い方法です。
そして朝食はとにかくタンパク質を中心にしっかりと食べるようにしましょう。
朝いつも食べていない人だとあまり食欲がないかもしれませんが、例えばゆで卵とかソーセージとか果物を食べるだけでも良いです。
とにかく朝に何かを食べるという習慣を作ってリズムを戻していきます。
逆におにぎりやパンとかはなるべく食べない方が良いです。
こういったものを食べて出掛けてしまうと、昼食の時に血糖値の関係で物凄くお腹が空いた~という状態になってしまいます。
ですので朝食は炭水化物ではなくタンパク質を中心に摂るようにしましょう。
ストレスの要因を把握してリラックスできることを探す
自分にとって何がストレスになっているのか?というのを自分でしっかりと把握しておくことが大事です。
自分がどういうときにストレスを感じるのかが分かっていると「あ、今ストレス発散でドカ食いしようとしてるぞ」とか「夜食症候群が出てるぞ」というのを自分で気付く事ができます。
ほとんどの人は自分が夜食症候群であることに気付いていません。
まずは自分がストレスを抱えてて、それが夜食症候群に繋がっているという現実に気付いておくのがとても大事になってきます。
そして食べること以外の癒しやストレス発散できることを探しましょう。要はストレスを自分でコントロールするのが大事ということです。
病院での治療も基本的にはストレスの発散場所を食べる事から別の事にするという方法になります。
マッサージとか音楽を聴きながらお風呂に入るとか、何かリラックスできてストレスを発散できることってあると思います。
そういった事を見つける事で自律神経も整いますし、ストレス発散場所を食べる事以外にするだけで夜食症候群が治ったという人は多くいます。
それって本当に空腹?ただ快感を求めているだけじゃない?
夕食後にもダラダラ食べてしまったり、寝る前に何かを食べてしまうという人も多いと思いますが、あなたが夕食をしっかりと食べているのであれば、それは本当の空腹ではないはずです。
夕食を食べていればお腹は満たされているはずだから。。。
それでも何か食べたいという欲求にかられるという事は食べる事でストレスを発散させるもしくは快感を求めているからそういった行動をしてしまっているという事になります。
例えば甘いものや炭水化物というのは、脳に快楽を与えますし依存性がある事も医学的に分かっています。炭酸の甘いジュースをいつも飲んでしまうのも同じことです。
ですから、夜に何か食べようとしたときに、
これは空腹で食べようとしているのではなくて、ただただ快楽を求めて食べようとしているんだな・・・というのを自分で諭すようにしてください。
それだけでじゃあ食べるのやめとこうとストップできる日もあるだろうし、夜の無駄な食事を止められることが多々あるはずです。
早寝を心掛けて睡眠時間を十分に取ること
夕食をしたら歯磨きをしてしまって、なるべく早くに寝る準備をするとか早寝を心掛けるようにしましょう。
歯磨きというのはかなりよくて、医学的にもミント系の刺激は食欲を抑制する働きがあると言われています。
ですので夕食後に磨いてしまえば、多少なりともさらに食べてしまうという意欲がなくなる可能性があります。これも一つの手になります。
また、スマホを見ながらゴロゴロしていたりすると、それが原因で眠れなくなったりもするので気を付けましょう。
睡眠不足は研究でも実証されているように、夜食症候群やドカ食いの原因の一つとして挙げられています。
睡眠不足に関してはいつもの生活習慣を少し変えるだけなので簡単です。
すぐに改善できることなのですぐに取り掛かりましょう。
本気で辛いほど夜食症候群に悩んでいるなら病院に行く事
どうしても夜食症候群が治らない・・・という方や、本当に悩んでいて辛い・・・という方は、心療内科や精神科などでの治療を受ける事をおすすめします。
病院で夜食症候群で本当に悩んでいるという人の治療法としては、ストレスの根本の原因を考えながら接触要求に対する考え方を変えていくという「認知行動療法」や「薬物療法」があります。
簡単に言うと、
ストレス⇒夜にドカ食いで発散
ストレス⇒ドカ食い以外の別の事で発散
というようにストレスの発散場所を食事ではない何かに少しずつ意識を変えていくという方法になります。
深夜のドカ食いなんて・・・と症状を軽く考える人がいますが、これも摂食障害の一種になります。
放っておくと過食症や拒食症のような、より重度な摂食障害につながる可能性もありますので、軽くみないで色々やったけど治らないし、悩んでいるという方は心療内科または精神科に受診する事が大切になります。
お薬としては「リベルサス」のような食欲を抑える薬が使用される場合があります。
リベルサスは1日1回朝に飲む薬で、中枢神経に作用して食欲を抑制したり、胃の動きを緩やかにする事で満腹感が持続したり、血糖値の急上昇を防止したりといった効果のあるお薬になります。
つまりリベルサスを飲むことで
食べ過ぎを抑えて、口寂しくなって無駄に食べてしまう事がなくなる
という事になります。夜食症候群を抑える事に関してはピッタリのお薬と言えるでしょう。
リベルサスはオンライン診療で処方してもらえるので、症状をとりあえず抑えたいという方は使ってみるのも良いと思います。
具体的にはお薬で夜食症候群とかドカ食いの症状を抑えつつ、生活リズムや自律神経の乱れを戻していくといった流れで使うのが推奨できます。
ただし、夜のドカ食いを抑える事ができたとしても、根本的なストレスの改善をしなくては食べたいという衝動を薬で抑えているだけになります。
病院によって考え方が違うので治療方法は異なってきますが、基本的には「認知行動療法」を行いつつ、場合によってはストレスや不安感などのケアとして抗不安薬や抗うつ薬なども利用しながら治療をしていく。
というのが夜食症候群の病院での治し方になります。
夜食症候群はとにかく肥満になりやすく、そのままの生活を続けていると、血糖値の急上昇を繰り返し糖尿病や心筋梗塞などの重大な病気にもつながりかねません。
・いつも夜にドカ食いをしてしまう
・夜に何かを食べないと寝られない
・夕食を食べたのにその後もダラダラ食べてしまう
そんな夜食症候群に対する治し方や治療法を解説しました。
シンプルな対処法もあるのでまずは自分でできる事から取り入れてみましょう。
夜食症候群を続けていると健康にとっても悪い事だらけです。本当に重度で悩んでいるのであれば病院で治療を受ける事が望ましいです。
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